胡蝶のオラクル

直感を使ったことを記録します。予感することから、確信することまで。

スゴい自転車に乗せてもらった話②

これの続きです。

 

 

 

女子大生の私は

めっちゃくちゃカッコいい自転車を

家庭訪問に来た小5の双子の男の子の

パパに

用意してもらって、

これから彼ら子どもたちと

近所の公園に行きます。

 

 

 

 

さて、

どんな自転車か説明しますね。

🚲

 

見たことのない自転車でした。

 

「うわ。カッコいい…」

と一目惚れしました。

 

 

 

 

多分、

全塗装面ブラックの

ロードバイクとか

誰が見ても

絶対にカッコいいと思うんですよね。

 

でも、

その自転車は

全塗装面、シルバーでした。

 

シルバー以外に、

何にもなし!

ロゴも、ラインとかの模様も

なんもなしです。

 

そのシルバーも、

なんつうか…

マットじゃなくて、

もろにギラギラ光ってる感じの。

 

 

 

 

 

まあ、

冷静に考えればわかるけど。

 

 

要するに、

塗装を削りきって裸にして

身元不明にした盗難車ですね。

多分。

多分というか、今思えば間違いなく。

 

 

 

 

 

ああ。でも。

もう、
「ふあ〜。カッコいい…❤︎」
ってなってるんで、

もはや わかんないんですけど。

 

 

 

 

 

ダメなんですよね。

 

私は、

男の人とか野菜とか

「有機化合物」のくくりのものは

見た目よりも中身というか。

実利というか。

栄養価というか。

…シビアなんですけどね。

まあまあ、多角的に。

加点方式で…

 

なんですけど。

 

 

無機物は、

ダメです。

 

ルックスに騙されます。

 

 

しかも、ルックスに釣られるわりに

美的センスがあるわけじゃないんで

シルバーカラーと

裸のアイアンの違いもわからないまま

目がハートになって

機能とか度外視ですね。

 

荒削りの感じも

曇らせ加工のように

そこがいい!

ってなってしまったんですよ。

 

他人が見たら

なんでこれ選ぶのかわからんって

感じなんですね。

 

騙して売る方も驚く的な。

 

 

 

 

 

で、今回は

この盗難自転車に

惚れ込んでしまいました。

 

 

 

この自転車は、

カラーだけじゃなくて

なんか無駄のない形というか。

本当はダメなんだろうけど

ベルもなくて、

ライトもなくて、

籠もなくて、

後ろの荷台もなくて。

すごくスッキリしていました。

 

骨組みの形とサドルは

普通のチャリの形で

ロードバイクじゃないのに、

ロードバイクのような

シンプルさがあって。

 

そんなところも

カッコよかったんです。

 

 

 

 

 

出発間際。

突如、

パパの仕事場の入り口に

黒いクラウンが停まりました。

 

中から30代くらいの黒いスーツの

男2人組が出てきて、

先に停めてあった私の車を

じろじろと調べ始めました。

 

ナンバープレートを見てましたね。

見てどうするんですかね。

 

 

 近ずいて

「それ私の車ですけど。」

っと言ったら

驚いて謝って離れました。

 

 

そして、

パパと話を始めました。

 パパは緊張した顔でした。

 

 

 

 

なんだか、

公園に行かない方がいい気がしました。

 

でもパパが

「ダイジョブ。ダイジョブ。」

と言うので

出発しました。

 

 

 

 

 

 

 

さあ、ついに。

めっちゃくちゃカッコいい自転車に

乗ります!

 

ゆっくりこぎ始めました。

 

双子が

身体能力の割に

諸事情でゆっくりだったので

自分もついていけました。

 

 

 双子の弟が乗っていたのが

6歳未満児用の、

車輪の直径が20センチくらいで

小さすぎてスピードが出ない自転車でした。

(誰がどの自転車と決まっていない様子)

 

兄は小学生用の自転車でしたが

パパを心配して

公園に行き渋っていました。

 

 

 

「あの人たちは、誰?

   パパの仕事の人?」

 

「知らない。」

 

「会ったことある?」

 

「ない。

なんか…

あいつら、カラスみてえだ。」

 

 

双子の兄の方は

あの2人組のことを

警戒していました。

学校では見せない険しい顔でした。

 

「俺、見てくる。」と言って

引き返して行きました。

 

 

 

いつも兄も弟も

顔だけじゃなくて行動も

瓜ふたつなのに、

兄と弟が別行動するなんて

珍しいと思いました。

 

 

ところが、

弟もその後

私が知らないうちに

引き返していたらしく、

2人揃って

ギャーギャー騒ぎながら

猛スピードで

追いついてきました。

一本道なのになんでだろう。

 

 

 

「どうだったの?」

 

「(男2人組みは)

     いなかった!」

 

 

 

 

2人に笑顔が戻って

私も嬉しくなりました。

学校ではなかなかできない

のんびりした雑談をしながら

 

長らく

田んぼの横をずっとまっすぐ

走っていました。

 

まっすぐ。

 

まっすぐ。

 

 

 

 

 

 

 

先頭集団が

右に曲がっていくのが見えました。

 

公園はその先へしばらく進むと

林の中にあるようです。

 

 

 

自分も曲がると心づもりをすると

ふと

自転車の様子がおかしいことに

気がつきました。

 

 

曲がり角までは

まだ10数メートルあるのですが

なんか、変な感じがするんです。

 

(あれ…自転車って

  どうやって曲がるんだっけ。)

 

 

 

よく考えたら

部活を引退してから

部活のチャリにも乗らないし

全部車で移動してたから

チャリに乗るのは

一年ぶり。

 

私も自転車の運転能力が

なまっているのかな?

 

 

 

そうはいっても

チャリ通してた人間が

一年くらいで

曲がり方忘れるなんてことあるか?

 

 

 

 

狭い歩道で

ハンドルを

小刻みに揺さぶって見ると

蛇行します。

(ハンドルは効いてる…)

 

 

 

ハンドル機能しているのに

なんで曲がれる気がしないのだろう?

 

あの時の不思議な胸騒ぎは

忘れることのできない感覚です。

 

 

曲がり角の

5メートル手前で

やっと

理由が分かりました。

 

ブレーキがついてなかったのです!

 

 

 

パパが乗せてくれた

めっちゃくちゃカッコいい自転車には

ブレーキという最優先システムが

不搭載だったのです。

 

ブレーキの

グリップとケーブルが無いことで

ハンドルから前輪にかけて

シンプルで美しいルックスを

実現していたのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

カゴも、荷台も、

ベルも、ライトも

ないことに気がついたし

なくてもいいって思ってた。

 

 

でも、

ブレーキは

気がつかなかった。

 

全ての自転車には

あって当たり前…って、

そう思っていた。

 

 

 

 

 

取りまわしているときに

なんで気がつかなかったんだろう。

 

あの「黒ずくめの男」たちに

気を取られていたせいだ…

 

軽自動車をバック駐車する

小学5年生(詳しくは前の記事)

とか出てくるし。

一体なんなんだこの世界。

教えて、コナン君。

 

 

 

 

 

ずっと

学校の狭い価値観の中で

これは、こうあるべき、

これは、こうやるのが普通、

こうしないとだめ。

 

そんな「当たり前」を

疑いながら

子どもたちを見つめていきたいと

勉強してきたつもりだった。

 

でも、そんな偉そうなこと

言ってる自分だって

 

「自転車にはブレーキがあるもの」

という自分勝手な当たり前を

信じて疑わずに生きてきた結果と

 

ルックスに騙されて

冷静さを失った結果が

 

 

目の前の田んぼに迫っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生!

   ここ!

   曲がるんだよ!」

 

  

(知ってる…。ありがとう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の旦那

毎朝、リンゴを朝食にしています。

リンゴをJAで買ってきて

毎朝1つずつ。

皮つきのまま4つに切ります。

今日は私が起き上がれたので

私がやりました。

世間一般の奥さんが

朝食を用意する光景とは

 ちょっと違うけど

旦那が好きな朝食と

朦朧とした私でもできることが

合致していて、いいんだ。